子どもの成長とともに気になりだす歯並び。とは言っても「自分の子どもは歯列矯正が必要なのか」、「いつからはじめればいいのか」、「期間や費用はどれくらいかかるのか」などわからないことが多く、なかなか手を出しづらいですよね。

今回、子どものいるマイナビニュース会員691名に「子どもの歯列矯正」に関するアンケートを実施。子どもの歯列矯正に対する関心度を聞いてみました。

「興味がある」と回答した方はなんと7割以上。多くの親が子どもの歯列矯正に興味があるようです。では、具体的にどのような矯正装置を使用したいと思っているのでしょうか。

最も多かったのは56.6%の方が回答した「マウスピース矯正」。2番目に多かった回答のワイヤー矯正よりも20%以上「興味がある」と答えたのは驚きですね。

これほどまでに注目が集まっているマウスピース矯正とは、一体どのようなものなのでしょうか。今回、子ども向けのマウスピース矯正においてこれまで4,000人以上の治療を経験している、きらめき矯正歯科クリニックの竹内先生にインタビューを実施。子どものマウスピース矯正に対する親の疑問に対して丁寧に答えてくださいました。

<プロフィール>

竹内 敬輔 先生(医療法人きらめき 理事長)

マウスピース矯正の知名度が低かった2014年頃から「インビザライン矯正」を開始。2018年からは子ども向けのマウスピース矯正である「インビザライン・ファースト矯正」を導入。
著書:『お口の育て方 子どものきれいな歯並び、良い噛み合わせをつくるために』

「インビザライン・ファースト矯正」とは? >

一人ひとりに合わせた矯正治療ができる「マウスピース矯正」

ーーそもそも歯列矯正にはどのような方法があるのでしょうか。

竹内先生:主に3つに分類されます。取り外し可能な可撤式(かてつしき)装置・ワイヤー矯正などの固定式装置・顎外(がくがい)装置です。今回お話しする「インビザライン・ファースト矯正」は、可撤式装置で上下が分離しているタイプの透明マウスピース矯正です。個々の歯並びやかみ合わせに合わせてオーダーメイドができるものを扱っています。

ーー「オーダーメイドができる」とは具体的にどういうことでしょうか。

竹内先生:歯型をスキャンして一人ひとりの歯並びやかみ合わせに合うように矯正装置をデザインしています。1週間に1回新しい型のマウスピースに変えて、徐々に整った状態へと近づけていけるので、子どもの負担も少ないのが特長です。

ーーマウスピース矯正を使用できないケースはありますか。

竹内先生:私の経験上、歯が骨の中に埋まって出てこない場合は対応が難しいですが、このような特殊なケースを除けばどんな歯並びでも対応が可能です。

ーーそもそも、歯並びがそろっていないとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

竹内先生:虫歯・歯周病・口臭の原因になります。また、かみ合わせの悪さによる体のゆがみ、顎関節症、食べ物を飲み込む力・かむ力・発音が正常に成長しない、顔が左右非対称になってしまうなどの問題も生じやすくなります。さらに、大人になって「歯並びをよくしたい」と思っても、歯並びやかみ合わせの状態によっては永久歯の抜歯が必要であったり、骨格の問題によっては外科矯正が必要となる場合があります。子どもの歯並びが気になる方は一度歯列矯正を検討しましょう。

いつから矯正をはじめればいいの?幼少期に検討すべき2つのタイミング

ーー子どもの頃からマウスピース矯正するメリットは何ですか。

竹内先生:最大のメリットは費用と期間です。6~10歳の矯正治療のことを「1期治療」、すべて永久歯になってからの矯正治療を「2期治療」と呼んでいます。1期治療の場合、2期治療に比べて治療期間が短く、1年半程度で完了することがほとんどで、費用も2期治療の半額程度になることが多いです。
また、子どもの不正咬合は医療費控除になる可能性が高く、医師に診断書を書いてもらえれば適応になる可能性があります。これもメリットの1つになるでしょう。

ーー「1期治療」を行う時期の子どもは、まだ乳歯が残っています。そのタイミングで矯正を行うのはなぜでしょうか。

竹内先生:「子どもの歯に乳歯がまだ残っているのに矯正する必要はあるのか」「全部永久歯に生え変わってから矯正すればいいのではないか」という質問は親御さんからよくいただきます。1期治療と2期治療とではそれぞれ目的が異なるのです。

1期治療の目的は、歯がきれいに生えてくるようにスペースを確保すること。あごの成長が足りなければ広げる、上の前歯が出過ぎていたら適正な位置に直していく、などの修正を成長の基準に合わせて行っていきます。いわば、この時期にすべてのかみ合わせを完成させるのではなく、大人になったときにきれいな歯並び、健康なかみ合わせ、バランスの良い骨格を得るための土台を作ることが目的です。

ーー 一度矯正を完了させたら、大人になって再度矯正をする必要はないと思っていました。

竹内先生:実際に1期治療が終われば完了と思っている親御さんは多いです。しかし、1期治療は土台形成に過ぎません。2期治療で最終調整してようやくきれいな歯並びが完成します。

ーー子どもの歯列矯正をはじめるタイミングはどのように見極めたらよいのでしょうか。

竹内先生:はじめるタイミングは2つあります。1つ目が歯の状態や歯並びに違和感があると思ったとき。2つ目が上の前歯が大人の歯に生え変わったときです。「おや?」と思ったら必ず歯科医師に相談してほしいですね。

ーーマウスピース矯正のメリットは何ですか?

竹内先生:お子さんにとっても親御さんにとっても、たくさんのメリットがあります。

マウスピース矯正のメリット

  1. 精度の高い調整ができ、埋伏歯(永久歯が骨の中に埋まっていて出られない状態)など特殊なケースを除けばどんな歯並びでも対応が可能。
  2. 取り外しができるため、好きなものを自由に食べることができ、薄型の装置のため食べ物を飲み込む動作や発音、呼吸などの機能も妨げない。
  3. 普段通り歯磨きができるので虫歯になる心配が少ない。
  4. 好きなものを制限なく食べられる。
  5. スポーツや楽器などの習い事をしていても口の中の違和感やケガをするリスクがほとんどない。

ーー子どもがマウスピースをさぼらずに装着することができるかどうか心配です。治療をちゃんと続けるための秘訣はありますか?

竹内先生:実際に不安の声はよくいただきます。しかし、いままで4,000人以上の子どもの歯列矯正を行ってきた私が見てきた限りでは、マウスピースを使えなかったお子さんはほぼいません。
そのために大切なことは、医師とスタッフ・親御さん・子どもの信頼関係を構築することだと思っています。
私が治療をはじめるときには、「ママとパパはあなたのために、大切なお金を使って治療をすると決めたんだよ。きれいな歯になるようにがんばろうね」と一人ひとりの目を見て伝えています。子どもはみんな素直で純粋です。こう伝えるとしっかりと治療に取り組んでくれます。

ーー子どもを信頼することで、自然と責任能力が身に付いていくのですね。しかし、子どもがちゃんと使えたとしても、オーダーメイドとなると費用が心配です。

竹内先生:それぞれのクリニックの判断で費用が変わりますので一概には言えませんが、1期治療は約30万~50万円、その後、2期治療に進む場合も約30~50万円程度で行えると思います。

ーークリニック選びについて何かアドバイスをいただけますか。

竹内先生:クリニックを選ぶときは、3軒ほどカウンセリングへ行くことをおすすめします。費用・歯科医師の実績または人柄など、何を基準にしたいのかが見えてくるでしょう。大事なお子さんの治療のために、しっかり説明をしてくれて信頼関係を築ける先生であるかどうかを見極める必要があると思います。

ーー最後に、歯列矯正を迷っている親御さんへメッセージをお願いします。

竹内先生:「第一印象と健康は歯並びから」といっても過言ではありません。歯列矯正の重要性に気づき、よりよい状態にサポートしてあげられるのは親御さんしかいません。ぜひお子さんと歯列矯正について話し合ってみたり、気になるクリニックへ相談してみたりしてくださいね。

ーー竹内先生、ありがとうございました。

\6歳ごろからはじめられるマウスピース矯正/

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次に竹内先生も導入している、マウスピース矯正の「インビザライン・ファースト」を提供するインビザライン・ジャパン株式会社の井川さんにお話をうかがいました。

マウスピース矯正の「インビザライン・ファースト」とは?

  • インビザライン・ジャパン株式会社コンシューマーマーケティング 井川由佳さん。自身もインビザライン矯正を行っている

ーーインビザライン・ジャパンが提供する子ども向けのマウスピース矯正「インビザライン・ファースト」について教えてください。

井川さん:6~10歳くらいのお子様を対象としたマウスピース型の矯正装置です。透明で一人ひとりの歯にフィットするよう設計されています。「インビザライン・ファースト」のマウスピースは子どもの顎が成長するのを利用し大人の歯が真っすぐ生えるようサポートを行います。

ーー「インビザライン・ファースト」のメリットを教えてください。

井川さん:メリットは3つあります。1つ目が「見た目」です。透明なので装置をつけていても目立ちにくく、お子さんが学校にいるときや遊んでいるときでも周囲が気付くということがほとんどありません。日々成長するお子さんを、素敵な表情で写真に収めたいと考えている親御さんに大変喜ばれています。

  • マウスピースには青色のマークがついており、一定時間以上装着していると色が消える仕組み。これにより正しく装着しているかが確認できる

井川さん:2つ目が「取り外しができる」点です。必要なときには簡単に取り外せるので、成長期のお子さんの食生活や歯磨きが日常通りに送れることは大きなメリットでしょう。3つ目が「痛みの軽減」です。だいたい1週間に1回、次のマウスピースに付け替えてもらいます。そうすることで1回に大きな力を加えずに徐々に力が加わり、痛みを感じにくいよう設計されています。

ーー成長期のお子さんに負担が少ないのは嬉しいですね。デメリットはあるのでしょうか?

井川さん:デメリットとしては取り外しが可能なので、外している間は治療が中断されてしまう点です。1日20時間以上装着しなければいけないため、お子さんにとっても親御さんにとっても、管理を頑張る必要があります。

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「デジタル化」で治療過程が明確に。親子の負担も軽減

ーーほかに特徴はありますか?

井川さん:デジタル化を取り入れている点が特長です。ポイントとして3つ挙げられます。

1つ目が歯科医師にとって治療の予測がしやすいことです。当社が提供するマウスピース矯正ブランド全体において、世界で1,200万人という圧倒的な使用者数の知見を活かし、製品開発を行っているため非常に精度が高いです。また、専用のシステムを使ってお子さん・親御さんと一緒に笑顔の変化をシミュレーション映像で確認できます。いままで不明瞭だった笑顔の変化を可視化できるので、治療に対するモチベーションが落ちにくい点も当社サービスが評価される点だと感じています。

井川さん:2つ目は治療工程がデジタル化されているので、お子さんの負担が軽減されます。たとえば、歯型を取るときは口の中に粘土のようなものを入れて行うことが多いと思います。当社は、歯型を取るための「デジタル口腔内スキャナー」とよばれる、歯をスキャンできる機械も歯科医師に提供しています。歯型を作成する時間が短縮されるだけでなく、スキャンした自分の歯型をその場で確認できる楽しさがあります。
また、定期健診も1~2ヵ月に1回程度の頻度でよく、基本的に計画通りに治療が進んでいるかの確認になるので、早ければ5~10分で終わることもあります。

※口腔内スキャナーを取り扱っていないクリニックもあります。

ーー通常の歯列矯正だと1時間かかることもあるそうなので、相当な時間短縮になりますね。

井川さん:最後はバーチャルケアという歯科医師と患者さんが利用できるオンライン診察アプリケーションです。使い方として、例えば1週間に1回アプリを使ってドクターに口腔内の写真を共有します。写真をもとに歯科医師からのフィードバックを受け取り、治療を進めていきます。特に、忙しいお子様や外出を控えたい方には便利なツールとなっています。

ーー患者の負担も少なく治療が受けられる、とても魅力的ですね。
本日はありがとうございました。

* * *

インビザライン・ファースト矯正は、成長期の子どもに対して負担が軽減されるように配慮されているだけでなく、デジタル化を取り入れたマウスピース矯正ということが、よくわかりました。マウスピース矯正を迷っている親御さんは、情報収集をしっかり行って、まずは歯医者さんに相談することからはじめてみてはいかがでしょうか。

6歳ごろからはじめられる歯列矯正「インビザライン・ファースト」

インビザライン・ファーストは、6~10歳前後のお子さんを対象とした透明に近く目立ちにくいマウスピース型矯正装置です。1,200万人以上の矯正実績に基づく知見をもとに技術の改良を続けています。

取り扱い歯科医院は全国に。インビザライン・ファースト矯正治療を行うために必要なトレーニングを受けた歯科医師が、矯正治療をサポートします。

※2022年2月時点、インビザライン・システムやインビザライン Go システムも含む

また、マウスピースの外側に貼れるステッカーアクセサリー「インビザライン・スティッカブルズ」も販売中。耐水性のある多層プラスチック素材を使用し、生体適合性テストを実施しています。歯列矯正中でもお子さんが自分らしさを表現できます。

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子どもの歯列矯正に関するアンケート
調査時期: 2022年5月31日(火)~6月7日(火)
調査対象: 30代・40代の子どものいるマイナビニュース会員
調査数: 691名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

[PR]提供:インビザライン・ジャパン株式会社